◆すり出し 行程◆

平打リングの制作行程を解説致します。
(地金の厚・・・1mm/幅・・・10mm/サイズ・・・11号)

■計測■

初めの行程は計測とケガキ線引きです。リングの号数に応じて長さを算出します。
11号は直径16.3mm、内周は51.3mmですがリングサイズ地金の厚みを考慮します。厚みの中心を直径と見ますので、16.3+1=17.3→内周54.5mmとなります。すり落し分を考慮して55〜56mmに切断します。(左図赤線部)
10mm幅、56mmに線を引きます。


■切る■

糸のこを使って切ります。刃の滑りが悪い場合は蝋を塗るとスムーズになります。刃のセットの仕方に決まりはありませんが、押して切る方法と引いて切る方法の、使いやすいようにセットして下さい。


■なます■

地金はそのままの状態では硬すぎて曲がりにくいので、「なまし」という軟化加工をします。地金にバーナーを当て、薄ピンク色程度に熱した後、水に浸けて急冷します。これにより、金属が軟化します。「焼きなまし」


■叩き、曲げる■

曲げる前に、接合部に軽くやすりをかけます。(バーナーをかけると酸化皮膜が出来てしまい、ロウが流れません。そのため、軽くやすりをかけて皮膜を取り除きます。) 次に、芯金に当てて、木槌で打ちます。芯金に沿わせて接合部が接するまで曲げます。(芯金を使わず、二本のやっとこで曲げてもかまいません。この時点で円にする必要はありませんので、このほうが簡単です。)


■すり合わせ■

接合部をぴったりと合わせなければロウ材が流れないので、図のようにバネ性を利用して接合部をぴったりとあわせます。(両側)

次に、接合部に糸のこを差し込み、のこを引く事によって、すり合わせが出来ます。ぴったりと合うまでは、数回繰り返して下さい。同じようにバネ性を利用して合わせます。接合部を光にかざし、光が漏れなくなればすり合わせは完璧です。

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